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参院選公示(7/12)

2007/07/12 06:58

 

やっと参院選公示です。今日も全紙が参院選関連の社説を掲載しています。


朝日新聞
参院選公示―「安倍政治」への審判だ
モスク制圧―力ずくでは危うい

産経新聞
参院選公示 国の再生に目そらすな 「年金」だけが争点なのか

毎日新聞
参院選公示 針路を決めるのは有権者だ
パキスタン 「核保有国」の不安定化が心配だ

読売新聞
党首討論会 やっと年金制度論に踏み込んだ
改正DV法 配偶者暴力防止に細かな施策を

参院選公示に伴い、各紙が社説を掲載しています。さすがに参院選論を評論するのも飽きてきましたが、ここで負けるわけにはいきません(?)。

産経・読売はどちらも年金の記録漏れ問題だけに気をとられるなと読者達への警告ともいえる社説。産経は年金記録問題はすでに手を打たれたとして、安倍政権の憲法改正を初めとする「戦後レジーム」脱却を支持する一方、民主の外交政策を批判。読売は年金記録問題と年金制度自身に関する問題を分離すべきとして、財源を民主が示しきれていないと指摘。同党の改憲に向けた姿勢についても批判的です。
一方、朝日は珍しく安倍政権の立場に少し理解を示しつつも、自民が負ければ安倍政権は即政局と断定。参院選は自民敗北と見て梯子を外しにかかっています。毎日はいつもどおり両論併記のような反安倍社説になっています。

産経は気合の入った全段社説で、問題は年金だけでないと喝破。『政党党首は、新たな国づくりと、その危機を突破する青写真を示すときである。有権者には、その危機認識を共有したうえで、投票行動に臨むことが求められているのではないか』というのが主旨ですが、すぐに『安倍首相は政権発足直後に教育基本法を改正し、さきの国会では教育再生関連3法、憲法改正手続きを定める国民投票法の制定を主導するなど「美しい国」の理念を具体化した。(中略)官僚主導の政治やあしき労使慣行にメスを入れることで「戦後レジーム(体制)」からの脱却に歩を進めたばかりだ。
こうした改革路線は高く評価できるものであり、さらなる公務員制度改革特殊法人改革、新たな日本年金機構の創設などに向けて、その姿勢を貫くことが重要である』と安倍政権の方向性を評価しており、上記の新たな国づくりを示すべきというのは、小沢代表への言葉となっています。
年金記録問題については『すでに政府は各種の対応策に着手している。(中略)それ一色で国政選挙を争うテーマになるとは到底、思えない』とサラリと流し、「敗北=退陣」という朝日などが主導している論理を『首相の改革路線を継続、加速しようとするなら、選挙の定義付けなどではなく、参院過半数の維持に向けた努力を最優先にすべきではないか』と牽制。最後に民主党のアキレス腱である軍事・防衛をえぐる内容で締めくくっています。

読売も『だが、安倍首相は「打てる手段、政策はすべて打った」と言明した。野党も、政府の対策自体には、大きな異論を示さなかった。もう年金記録漏れ対策で争う段階ではない、ということだろう』と延べ、年金問題というよりは財源問題としての側面で社会保障全体を見直すべきと提言。とはいえ社説内では『まだまだ論議は、十分とは言えない』と言うにとどまっています。また産経同様、小沢代表の憲法改正に対する煮え切らない発言を批判しています。

朝日はまず自民について『首相はテレビ局などを行脚して「この9カ月の実績を評価してほしい」と訴えている。だが、逆風3点セットに直撃され、「年金記録信任選挙」(民主党の小沢代表)の様相を呈しているのはさぞかし不本意なことだろう』とすでに民主の勝利を確信したのか、珍しい安倍政権側からの発言。しかし、そのあと一般論を並べてから、『参院選の結果で、すぐに自民党から民主党へ政権が移ることはないけれど、衆院解散・総選挙に追い込めれば、政権交代の大きな足がかりになりうる。政界再編という別の展開もあるかもしれない』と本音(希望?)がポロリ。
 こちらのブログに詳しいですが、参院選結果を政局に結びつけるキャンペーンをまだまだ推し進めていくようです。

毎日は安倍・小沢両党首の発言を併記するスタイルですが、『年金記録漏れ問題では「どうして今年2月の時点で民主党が指摘していたのに、事の重大性に気づかなかったか」という小沢一郎民主党代表の質問に明確な答えはなかった。赤城農相の問題も国民の多くは「なぜ、領収書を示してきちんと説明しないのか」と疑問を抱いているのに、これも話をはぐらかすだけだった』と、従来どおりの批判を繰り返し、『憲法改正に関しては「合意を重視する」などと強調し、むしろトーンダウンした印象だ』と主張。
民主については『小沢氏は民主党の年金改革案について従来以上に具体的な説明を試みたが、与党側からは財源があいまいだとの指摘が相次いだ。公約の実現性が問われる時代だ。民主党は改めてきちんと整理して説明すべきだろう』というのですが、いかにも優しい表現です。数字が足りていないものを『整理』しても増えはしないでしょう。反論するなら自民党の主張を覆すか、新しいアイデアを足すかする必要があります。
最後に『インターネットを通じて有権者自身の考えと各政党候補者の主張が比較できる「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」を始めた』と自社サービスの宣伝をしているのが微笑ましいのですが、リンクぐらい張ってください。

さすがの連日、参院選の話題で書くこともなくなってきましたが、やっと公示です。朝日の政権交代プロパガンダはまだまだ続きそうですし、産経の対抗社説もますますヒートアップしそうな気配です。いっそ新聞も公開討論みたいに直接、論文を提出しあう形にしてもらうと、分かりやすいのですが。ああ、でも、紙に書いた媒体だと難しいのか。

カテゴリ: コラむ    フォルダ: 指定なし

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